トップチーム登場!REJECTオーナー甲山翔也氏インタビュー

北村:現在の取り組み状況から教えてください。

甲山氏:現在7タイトル、8チームで42名の選手と契約しています。同時に選手を支えるマネージャーやコーチ、アナリストを各チームに配しています。加えてSNS運用も行う広報、動画編集、デザイナーなど含めて15名のバックオフィススタッフでREJECTを運営しています。特に、SNS運用とビジュアル面ではこだわる必要があるので専任のスタッフを揃えています。

現在の取り組みタイトルは以下となます。REJECTの選手は背番号を持っています。部門別の選手一覧があるので参考にしてください。

PUBG mobile / PUBG / CoD / CoD Mobile / Apex Legends / VALORANT / Rainbow Six Siege

北村:凄い所帯になってますね。ちなみに甲山オーナーは0番なんですね。チームのブランディングだけでなく、選手一人一人もブランド化していこうとする取り組みは参考になります。ではストリーマーの取り組みはどうでしょう?

甲山氏:現在3名と契約しています。現在はMildomを中心に配信していますが、ストリーマーは現在進めているコマース(REJECTグッズの開発と販売)の取り組みの重要パートを担うと思っているので引き続き取り組んで参ります。

北村:では、REJECTビジョンを教えてください。

甲山氏:REJECTのブランドを確立したいと思っています。その為にはFPSを中心にあらゆるゲームタイトルで国内トップを取る事が必要だと思っています。その上で、海外展開を行って行きたいと思っています。

北村:なるほどですね。先般は資金調達のプレスリリースを拝見しました。プロチームが資金調達のリリースを出すと言うのは珍しいと思いましたが何か狙いでもあったのですか?
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プロeスポーツチーム「REJECT」運営のCYLOOK、シードラウンドでEast Ventures、iFund他から総額5,000万円の資金調達を実施

甲山氏:実は、資金調達自体は半年前に済んでいいたのですが、弊社の取り組みを知らせたくて改めてプレスリリースを出しました。というのも、プロゲーマー の社会的地位を上げたいと思っているからです。

個人的な感覚ですが、女の子の前で職業を言うとき「プロゲーマー 」ってまだ少し恥ずかしい感覚がありますよね?youtuberも数年前までは同じ状況だったと思うのですが、いまでは先輩の方々の活躍もあって市民権を得たのではないかと思います。

早く我々も胸を張って「プロゲーマー」と名乗れる状況を作っていく必要があると思いREJECTの活動を外部に発信する様にしました。

北村:賛同できますね。特に、海外のプロチームの様に、ベンチャーキャピタルからの資金調達でチーム運営を行うスタイルが日本でも実践できていることは心強く感じます。これからのプロチームのひとつの指標になると思います。では、今後の採用戦略について伺わせてください。

甲山氏:年内にeスポーツ系のモバイルタイトルが2つほど増えると見込んでいます。モバイルは全部トップを取るつもりです。ですので、この2つのタイトルの部門を増やします。あとはいい選手がいればその都度考えると言う感じです。

北村:現在はどのようなスタイルで採用を行なっているのですか?
甲山氏:チームメンバーが連れてくる事がほとんどですね。やはりチーム競技なので、チームメンバーとしての評価を尊重します。

北村:採用の際の選手の評価基準を教えてください

甲山氏:まずは実力ですね。ここが一番で、その上でSNS運用実績、SNSマナーという評価基準になります。

北村:やはりSNSのチェックは大事なポイントなんですね。

甲山氏:そうですね。SNS活用は2つの側面でチェックできますので。一つは応募者の人気度を測る指標としてみる事ができます。応募者のインフルエンス力(TWITTERフォロワー数 /YouTube登録数/ TwitchやMildomなどの同時接続)を確認します。

もう一点はリスク要因のチェックですね。例えば、100フォローしているのに10フォローしかされていない応募者がいた場合、そこに何か不自然さを感じますよね?なぜフォローされていないのか?など。意外とそういった所にトラブルの温床が隠れている可能性があります。

あとはチート行為やネット上の評判、同時に当人のコメントなどもチェックします。

北村:結構チェック項目が多いですね。驚きです。では、御社に売り込みをしたいと言う方がいた場合どうすればいいですか?

甲山氏:実は結構TwitterのDMで問い合わせが来る事が多いのですがあまり有効なやり方ではないですね。短い文章とやりとりで対応できるものではないですし、私1人で対応する業務でもないので。

連絡したいことがある場合は弊社公式サイトからの問い合わせからお願いいたします。ただ、突然の対応には全て対応できるわけではないのでご了承ください。選手公募の際はTwitterなどで発表します。

北村:Twitterは手軽な分、必要な手続きをすっ飛ばしてしまうので公式サイトから必要な手続きを経て連絡したほうがいいですね。では最後に、これからプロを目指す方々にアドバイスをお願いします。

甲山氏:1人の目標となる選手を見つけて、その選手を深く研究する事がいいと思います。例えば、弊社にはDepという選手がいますが、彼のプレイや配信、SNS上での言動や振る舞いなど徹底的に追う事で多くのことが学べるはずです。

北村:ありがとうございました。さらなる活躍を期待しています。

REJECT
URL: https://reject.jp